みなさま、ごきげんよう
北大路アオアザでございます
すっかりごぶさた
みなさま、お変わりありませんか
わたくしはお変わりありません
お変わりなく、横への成長が止まりません
夏だろうが秋だろうが
先日、健康診断だったんですがねぇ
1ミリも減ってない
どころか増えてる
でしょうね、予想はしてましたけど
こないだ百貨店の化粧品売り場で
いつも応対してくださる美容部員のお姉さんに
「こんな大きなお子さんがいらっしゃったんですか!」と驚かれる
その日、娘を連れていたのです
別の日、別の売り場で
「美大生ですか?」と聞かれる
その日、いま進行している本の色校正を持ち歩いていたのです
それを見てなにかの資料と思われたのでしょう
大学生
大学生
だだだだ大学生…!
うれしい
純粋にうれしい
違うんですよと訂正をして、びっくりされて
さらにうれしい
いいですか、これがお世辞だということは百も承知です
販売員さんの巧みなテクだということは委細承知之助でございます
しかし言ってもらえるとうれしい
すげーうれしい
その反応でどれだけ我々の気分が上がるのか
その後の買い物でいかに財布のひもがゆるゆるになるのか
ゆるゆるだけど、その言葉ひとつで1日がハッピー
いいですか世の店員さん、よくお聞きなさい
あなたがたのおべっかでわたしたちは生かされています
これからも自信を持って嘘八百並べてください
そんなくだらないこと
(いや、わたしにとっては大事なことなんですけど)
の後に言うのも説得力がないのですが
わたくし、こないだ近所の書店で
『京都手帖』の積まれたワゴンの前でうろうろしていたんです
先客のご婦人が『京都手帖』をぱらぱら見てらして
1冊取ってレジへ行かれました
わたくし、初めて見たんです
自分がつくった本を買う人の姿を
そのままご婦人のあとをつけて、レジでお会計されているところまで
しつこく眺めていました
泣けた
思いがけず、泣けました
あちこち書店で出没しているわたくしですので
レジ近くで涙ぐんでいるストーカーがいたらわたしです
そっとしておいてあげてください
さて、表題の件
いまごろやっと本題かよ
いや、本題ってほど、本題でもないけど
最近、気候もよくなってきたので仕事とかこつけておでかけを
10月1日から公開されている
旧三井家下鴨別邸へ行ってまいりました
プレオープン(っていうのかな)だったので
3階望楼まで拝見いたしました
2階・3階は特別公開時のみ上がれるそうです
次は秋は11月19日~12月4日
上は撮影禁止だったので写真はないのですが
3階は特に秘密基地的な感じで
ここで一日ぼーっとしたり
読書したりで過ごせたら最高だよなーって
フツーの感想ですんません
紅葉したらとってもきれいだと思います
この秋はぜひに
同じ日、京の夏の旅の特別公開で
平安女学院大学 有栖館の見学もいってきました
よく撮れているでしょう
だってわたしが撮ってないもの
編集長だもの
そして茶の間のカレーを食べて帰りました
別の日
O先輩と高山寺と神護寺へ
鳥獣戯画の高山寺です
紅葉名所の高山寺です
高山寺ってどう読んでます?
「こうざんじ」
じゃないんですよ「こうさんじ」
にごらないのが正解です
ふふん、京都手帖編集者の豆知識でました
得意気
よく写真でみる、参道
ここが散紅葉であかくなった景色、生で見てみたいな
石水院
ちょうど誰もいなくて、すばらしい眺めをふたり占め
最近ちょっと気持ちが張りつめていたのかな
するするとほぐれていくような
あー仕事だったような気がするけどまあいいか
ご朱印ご朱印…
「…ご朱印帖、忘れた………」
背後からO先輩の重い声
あほだ、この人、せっかくここまで来たのに
「かわいそうに。じゃあわたしもまた次回ということで…」
なーんてこと、言うわけもなく
わたくしだけしっかりいただいてまいりました
さて神護寺
むろん、どちらも初めての栂尾山、高雄山でございます
うすうす聞いてはいましたが
え
なにこの階段…
息切れハンパない
途中途中で息を整えながらですが
とても清々しい気候だったのですが
登り終えたら汗だく
そして神護寺といえば、かわらけ投げ
この素焼きのお皿を谷底へ投げて厄除けします
ひゃーーーぞわぞわする
思いっきり投げる
先輩、わりと近くに落ちました
紅葉の時期は、人でいっぱいでしょうが
階段にくじけそうになりますが
それを凌駕する絶景が待っていると思います