北大路アオアザでございます
雨です
雨なんです
雨なのに、今日、傘を忘れたんです
電車に、ではなく、家に
駅からストールを頭にかぶり、会社で髪の毛を拭こうと思いきや
おう…ハンケチも忘れた…
そんな月曜日
さて、立て続けではございますが、
今回もしっかりとした方のわたくしのブログです
しっかりとしていない方のブログのファンの方、
しばしお待ちくださいませ
でも、いるのかな
そんな稀有なお方、いるのかな
新刊は『回顧 入江泰吉の仕事』
そう、あの入江泰吉です
「奈良の風景」といえば、の入江泰吉です
その入江泰吉ですが、
生涯、奈良大和路以外にもいろいろと写真を残しています
代表作を含む、その仕事を網羅したこの写真集
この一冊で、入江泰吉のだいたいがわかっちゃう
お得です
お得な一冊です
表紙カバーには東大寺の広目天像が、どーん
迫力あります
圧倒されます
社内で顔真似をしてみますが、未だO先輩から合格点がもらえません
そのまえに、バチがあたるんでは
まずは文楽
そうなんです、入江泰吉は文楽も撮影していたんですね
写真におさめられた人形の魅力的な表情ったら
今にも動き出しそう
いや、実際動くんだけど
奈良大和路
奈良公園の鹿が美しい
右下の写真なんて、さしこむ光がなんて神々しいこと
奥にみえるは、薬師寺塔
奈良の人々の暮らしも撮影していた入江泰吉
こういった写真ばかりの写真集があったらな…
あ、ありました!
やだ、弊社から発売されてます♡
『入江泰吉の原風景 昭和の奈良大和路 昭和20~30年代』
タイトル長くないですか
amazonではこちら→★『昭和の奈良大和路』
東大寺 法華堂に安置されている不空羂観音像
観音さまの手にピントが合っていることにより
下から見上げてる感じが強調されているような
水に映る薬師寺東塔
石舞台
1950年頃
スケッチをしているらしい少年たち
見晴らしいいんだろうなぁ
いま、乗ったら怒られますよね
室生寺金堂十二神将像(未神)
薬師如来の眷属として十二の方角を護る像
わたくしもひつじ年
「うーん、今日の晩ごはんなんにしよっかなー」
ってそんな吹き出しつけたら
石舞台に乗らんでも怒られるわ
モノクロばっかり紹介してきましたが
カラーももちろんありまっせ
薬師寺伽藍
奥に写る東塔は、東洋美術史家・フェノロサが
「凍れる音楽」と称しました
なぜ「凍れる音楽」なのか説明するのは無粋なのでやめますけど
知らないわけじゃないですからねっ
ご、ごほん
左は檜原神社
霧がかった感じがなんとも入江的
1973年撮影です
わたくしはまだ生まれていませんが、O先輩は生まれています
時期的にススキなんていかがでしょう
いいですね
秋深まってまいりましたね
ススキの穂が光にすけて光る様子がなんとも郷愁誘う
最後にまじめな話をひとつ
入江泰吉の奥さまのことば
最後は息をひきとる5分前まで(中略)展示作品のキャプションを書いておりました。
(中略)
それは主人の好きな仏像のひとつだった興福寺の阿修羅像のものでした。
さすがに最後の「羅」の字はちょっと乱れて、だけども横にひらがなで「ら」と正してありました。
これを書いて満足したのでしょうか、ふと一休みという感じで、
書き終った5分後にはきれいな顔をして逝ってしまいました。
文字通りの大往生だったと思います。
86歳でこの世を去った入江泰吉
こんなふうに、好きなことを最後の最後までできたら
幸せですね
そんなこんなご紹介いたしました『回顧 入江泰吉の世界』は
全国書店にて絶賛発売中
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