2019年1月31日木曜日

あげぽよ

みなさまごきげんよう
北大路アオアザでございます

先日、『桃尻誤訳 枕草子』の橋本治さんが亡くなったとのこと
わたし、知らなくて。
先輩に教えてもらっていたんですけどね

「桃尻誤訳ってなに?」
「枕草子を若者言葉にしてはってん」
あーなるほどそういうやつね
検索検索…
「いま見るとそんなに若者じゃないですな」
「そりゃ30年くらい前の本やしなぁ。今やったらどんなやろ、、」
「…『春はあげぽよ~』じゃないですかやっぱ」
ぎゃはははは

春はあげぽよ~
木屋町でオールした帰り道、清水寺のほうみたら
あのへんの空がぼんやり明るくなりはじめててんな
そういう白なんやけどちょっと紫みたいな空の色、めっちゃヤバない?

夏あげみざわ
夜マジあげだわー、月出てたらめためたきれいやん
……

てな感じかなって。
これさ、本にしたいやん、企画会議だそかな
その前にひと通り書いてしまおかな、楽しいし。

と思ってあらためて『枕草子』を大垣書店で買って帰って
夜、ふと「春はあげぽよ」でググったら
え、めっためた出るやん
既出やん完全に
#春はあげぽよ やん

なーんだー
めっちゃわくわくしたのになー
しかもネットに出てんの、だいたい「ヤバい」で片づけてて、秀逸
「冬はマジ神」とか
なにそれわたしも使いたい


2019年1月29日火曜日

新聞に掲載していただきましたよ『京都手帖2019』

みなさまごきげんいかが
北大路アオアザでございます

冬ですな
こないだの週末、北区、吹雪だった
吹雪の日は「おお寒そ」と
他人事として窓の外を眺めるのが鉄則だと言うに
うっかり出かけてしまいどえらいめに

娘に「おかあさん、しもやけになったらどやって治すの」
と聞かれ
「お風呂の中でもみもみ」というぬるめの解答を隠し
「そんなもん、根元を凧糸でしばって針ぶっさすんじゃあ」
とおどかしてやったぜ、ふふん


さて表題の件
そうなの、『京都手帖』を新聞で紹介していただいたのよ
きゃあうれしい
ここ数年、新聞で取り上げられること少なかったから超うれしい

ご覧になった方もいるだろうか
まずは朝日新聞京都版(2018年12月23日付)


なーんとこんなにでっかく
アオアザの写真も載っとるよ
若い女性記者さんの取材もたのしくって
掲載日をこころまちにしていてさ、朝、コンビニに買いに行ったの
(ウチ朝日じゃないのよ)

ふむふむ
ふむふむよう書いてくれはってどうもありがとう


あれ
ええええええええええええええ

ってリアルに言った
新聞に顔うずめてリアルに叫んだよわたし



ちょ、見てこれ
(43)
1975年生まれ

いやいやいやいや
わたし79年生まれの39歳!

さあそこのあなた
たった4つの違いでぎゃあぎゃあと
年齢気にする自意識高めBBAか
と思ったかね思ったでしょ

この微妙な違い…
というか25歳の女子記者からしたら
39歳も43歳も変わらんということか

ていうかさあ!
43歳だったらだいぶ若くみえるんじゃないのコレ
(やっぱ自意識たかめ…


うそやーんうそやーん(でもおもろいやん)と思いながら
友達に写メをLINEして「ちょっとコレ…笑」というと
「そやねん。朝みて気づいたけどよう言わんかった」
なにそれ!
気にしてると思われてる!気遣われてる!!
やだこの微妙な年齢!つらめ

「ずっと同い年だと思ってたのに」
「まさかの先輩」
「さすが新聞。ばれてるやん」
など、画面の向こうで爆笑しているであろう友たちのコメントを読み、あたい満足

おもしろければすべてよし
わたし何歳だってかまわない
でもいちお、記者さんに伝えとくか…
と思い連絡したらば
「ひえええええええ!申し訳ございません!!」と平謝り

いや…だいじょうぶおもしろかったしだいじょうぶなんよ

「訂正記事だしましょうか!!」
え、そんなのホントに出してくれるの、この程度で?
「でも訂正記事で、何度も年齢強調してそれが嫌とおっしゃる方も…」
ああなるほど。それはぜんぜん嫌じゃないしおもしろいのでお願いします


で、出た訂正記事がこれ


訂正して、お詫びされました

さっそく友達に写メ送ったら
「あはははは。ダメだ腹痛い」
2018年の笑い納めになったようで、なにより


年明けて2019年
普段、やり取りをしていない友からの年賀状にも
「あの訂正記事笑ったわ」
と書かれており、ああ、新聞って偉大ね…と心があったかくなった正月


さてそれから
毎日新聞京都版(2019年1月15日付)にも掲載していただきました
年末に取材していただいて
こちらは竹笹堂の原田裕子さんと。
『京都手帖』の木版画デザインを担当していただいている、ゆうこさん。


ゆうこさんとは、公私ともに仲良くさせていただいておるのだよ
普段はゆうこって呼び捨てだよ

彼女と話をするのが本当に好き
芯をとらえたことばが出てくるゆうこを尊敬しているのです
わたしもあんな風になりたいな

取材していただいた京都支局長の今西さんもとても良い方で
人柄あふれるやさしい文章にほほがゆるむ


ああ、こうやって取材もしていただいたってことは
今回の『京都手帖2019』はみんなの心に届いたのかな
と、思ってます
なにせ、自信作でしたから


次の『京都手帖2020』もがんばるお♡
期待して待ってておくれ、民よ♡


2019年1月8日火曜日

新刊できました『俳句の風景』

あけましておめでとうございます
みなさま、ごきげんいかが
北大路アオアザでございます

いただいた年賀状のなかに
「アオアザ、ブログさぼりすぎじゃね?」
的なメッセージが

うむ、否めない
昨年の投稿数かぞえたら、え、月イチもないよね
今年はさ、やるよわたし
本気よ

さて、新刊できました
『俳句の風景』



このハイセンスな表紙よ
なにこれおしゃんてぃ
まるで絵画みたいな写真
そう、これ写真集なんです

俳句に詠まれた心象風景を
日本風景写真協会の会員が撮った写真集


こんなかんじで一句につき一写真
紅梅の 莟は固し 言はず
虚子の句です

ご覧の通り、英文付き
say nothing
かっこえええええええ

句の解説ではないけれど、虚子については和文英文ともに載ってます



さまざまの 事おもひ出す 櫻かな  芭蕉

桜をみると、なにを思い出しますか
わたしは、小学校低学年の頃のこと
小学校の校庭に散った花びらのなか、
首ごと落ちた桜を拾ってあつめてました
見上げる、より、完全に地面
くら
ねくらの象徴



手ばなせば 夕風やどる 早苗かな  芭蕉

また芭蕉えらんじゃった
早苗の田んぼが好きです
実った田んぼも好きです
黄金色になった田んぼのにおいをかぐのが大好き
あのにおいは、幼い自分が地元の田んぼの中を歩いてる記憶と直結しています
「なつかしい」の最たるもの



蓮の葉に うまくのつたる 蛙哉  子規

シエスタの苦手なカエル
お手手とか、かわいいのにねえ
いうても、さわれないけど



垣ごしに 澁柿垂るゝ 隣かな  子規

まあ立派な干柿
渋柿が 干したら甘い ふしぎだな
(下手の極み
ウチにも干してあるんですけどね
なんせカラスがすんごいの
超あつまってくんの
ココのお宅はだいじょうぶなのかな



銀杏踏んで しづかに児の 下山かな  蕪村

もみじの落葉もいいですが
一面の銀杏のじゅうたんもすてき
実を踏まぬよう気を遣うけど



絵の中に 居るや山家の 雪げしき  去来

季節はめぐってまた冬
水墨画のような景色ですね
寒い冬を耐えてまた、春がくるんだなぁ  あおを


お伝えしきれない写真の美しさ
これはね、ぜひ手に取ってみていただきたい

この本は 本屋で売ってる 全国の (下手の極み2回目

店頭に ないとき便利 amazonさん

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