2018年12月11日火曜日

新刊できてます『美とかたち 岩宮武二の仕事』

みなさまごきげんいかが
北大路アオアザでございます

季節はすっかり冬
いかがお過ごしですか
最近寒いよねほんとね

さあて新刊ができたのですよ
できていたのですよ、分厚い本が
編集はO先輩とシエスタだお


『美とかたち 岩宮武二の仕事』

知ってますか、岩宮武二
いわみやたけじ、ですよ

戦後活躍した、大阪の写真家です
広告カメラマンとしても成功した人で
並行して景色やモノを撮影してたそうです

この分厚い本
タイトルからおわかりのとおり、
そう、「のしごと」シリーズ


入江泰吉からの土門拳からの林のお忠からの岩宮武二
ずらり並べてみたよ
うん、背の感じ、ばらばらだね

でもさっきの表紙、美しいでしょう
ほれぼれ
まじほれぼれ


ささ、中をみたい?
みたいでしょ、あの表紙から期待がふくらむよね
無理もない

まずは第一章「大阪」から


昭和30年頃の大阪
戦後、街が活気づいてきた頃ですね
右ページの切符を買ってるメンズがオサレ



同じく昭和30年
いや右のわらべたちよ
ブランコの角度
そして何より
その左下の女性のセクシーな衣装ったら
極深スリットに透け感ってそれもう反則でしょ
好き



同じ頃の十日戎のようす
福笹くばる女性の二重あごに親近感
セクシーってこういうことなんじゃあないの


第二章は「佐渡」


お正月
かわいいおべべを着せてもらった女の子
前髪がリアルちびまるこちゃん



たこ
干されている、たこ
めっちゃでっかい、たこ



寒そうな人々と
寒そうな海
岩宮武二は、厳しい寒さの佐渡に、特に惹かれたそうな


第三章は「かたち」
個人的にはここらへんからが岩宮武二の真骨頂だと思うわけ
美とはなんぞやってこと
その定義を示したのが彼だったってこと



左のページが東大寺の校倉
このかどっこのところをさ、こんなに美しく撮って
いつも見ていたわたしたちをはっとさせる
それってやっぱすげえと思うんだわ

右のページは法隆寺
円柱付近に落ちた影
きっと計算して計算して計算して
待って待って待ってのこの一枚なんだと思ふ




琴の写真
ぱっと見てすぐ琴ってわかるけどさ
じーっと見てたら琴じゃないんじゃないかと思えてくる
琴ってこんな美しかったんだねえ



うつわひとつ撮るのにも
角度を見極めないと最大限の美しさが引き出せない
そういうことなんだと思うわけよ
うつわ以外にもいろんなもの載ってますけど
ひとつひとつがまあ整っていること


第四章は「京のいろとかたち」
京都の風景も精力的に撮影して
写真集もたくさん出していたのですよ


西本願寺・東本願寺の門や柱などに施された彫刻など
これね、いまもこのまま残っているんですよ
O先輩検証済み



左が醍醐寺の五重塔
右が伏見稲荷の千本鳥居
どっちも行ったことあるけれど
特に五重塔、こんな画角で撮るってさあ



詩仙堂、タテで撮ったことないわー
だいたいヨコで撮っちゃうわー



裏千家の路地


お茶人さんの手元
いやもう美しすぎるでしょ
ほぅってなるわ


さーてどんどんいくよ


第五章の「京都 御所と離宮」
こちら桂離宮



こちら修学院離宮
どちらもぴしーっですよね、直線がきっちり直線


第六章は「日本海」


はあぁ
また出た、たこ
こうなるともう、ひとつひとつが生命体な気がしてくる



島根の赤瓦
ジャパニーズのクロアチア
行ってみたいなアドリア海
紅の豚の舞台


最終章は「アジアの仏像」
ジャパンにとどまらず、アジアにまで撮影に
パワフルじゃのう、見習いたい


行ってみたいなアンコールワット


パキスタンの仏像
おなかぺっこぺこ
もしくはヨガしてるつるちゃん


そんなこんなでお送りしました
『美とかたち 岩宮武二の仕事』
全国書店にて絶賛発売中
376頁もあるのに3,800円+税

amazonでも買えますよ
『美とかたち 岩宮武二の仕事』

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